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by karuizawa9 | 2016-05-31 18:00 | お知らせ | Comments(0)

「 輝く9条  No.46 」

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by karuizawa9 | 2016-05-28 07:20 | お知らせ | Comments(0)

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このブログに、安倍首相の軍事戦略「セキュリティー・ダイヤモンド構想」について書いてから、はや一月半が経ってしまいました。その間に、オーストラリアの潜水艦建造受注失敗や、インドが米軍の南シナ海軍事戦略に距離を置くなど、いくつかの変化が見られました。一方では中国側にも、南シナ海のフィリピンよりに新たな埋め立てを計画している可能性や、経済・言論弾圧・タックスヘイブン関与などの流動的な国内情勢があります。6月の講演会に備えて、沖縄から見る西太平洋軍事状況を考えてみたいと思います。


セキュリティー・ダイヤモンド構想の目的は、中国の軍事的封じ込めです。その背景には、中国が進めている「一帯一路」があります。「一帯」はユーラシア大陸横断の交流ルート、陸のシルクロードです。ロシアを通ってヨーロッパへとつなぐ北回りルート。中央アジアからヨーロッパへの南回りルート。もう一つ、東南アジアへと延びる三つの大動脈を構想しています。中国からイランへは、すでに貨物列車を走らせる試みが行われました。


もう一つの「一路」とは、東シナ海から南シナ海、マラッカ海峡などを通ってインド洋、中東とアフリカへと進む海のシルクロードです。上海協力機構が安全保障同盟をも含むのに対して、「一帯一路」構想はアジアインフラ投資銀行などともに、各国の経済発展、協力と交流をはかるもので、それ自体が軍事的同盟関係や領域の覇権を狙ったものではありません。しかし、そのルート周辺の政治的・軍事的な安定は必要条件です。経済交流が進むほど、貿易に依存することになりますから、ルートの安全確保が、国家の利害問題になってきます。この点は、日本がこれまで主張してきた「シーレーン」と重なるものです。ルート周辺が友好国ばかりではない場合、古い言い方をするなら「主権線」を越えて「利益線」の防衛ということになります。


この意識は、戦前の日本が朝鮮・中国侵略で言い立てた「我が国の生命線」という主張と一致するものです。共存共栄を旗印にした経済交流ですが、資源と市場の獲得競争のなかで利害がぶつかり合います。各国の国力が均等ではなく、経済交流で得られる利益も均等にならないことが起きるのは、歴史が示す通りです。国益を力で保証することになります。戦後のマーシャルプランとコメコン体制の対立が再来するかのごとく、アジア重視を唱えたオバマによるTPPを軸としたアメリカ中心の太平洋経済圏と中国中心の新しいユーラシア経済圏の接触点が東・東南アジアで、そこで軍事的にも地域覇権がぶつかることになります。TPPがグローバル資本による資源略奪と市場支配であるなら、中国は国家資本で同じことをするのではないかという懸念をもたせています。日本、韓国、台湾、フィリピン、ベトナムなど、接触線上の国は利益線だけではなく中国との主権線(国境)問題を抱えていて、それぞれの「国益」を複雑にしています。


このような背景下で、南シナ海における中国の軍事的進出も問題ですが、より大きな危険性をはらんでいるのが朝鮮半島と台湾です。尖閣や南シナ海の小さな島の取り合いではなく、国家そのものの存亡の問題ですから、ひとたび衝突が起きれば容易には収まりません。西太平洋のおける米中日の軍事戦略もそれを中心に構想されていると考えるべきでしょう。とりわけ、台湾をめぐる軍事的衝突を想定して、沖縄の米軍再編、自衛隊の強化、辺野古新基地建設の流れを見る必要がありそうです。


台湾を巡って米中の軍事的衝突が起きた場合、全面戦争・核戦争に発展する可能性を封じる核抑止・相互確証破壊が働き、双方ともに限定戦争の筋書きをとることになるでしょう。中国の中距離ミサイルが飛んでくる日本の米軍基地は壊滅的打撃を最初に受けます。米軍が想定するエア・シー・バトル戦略では、緒戦の損害を減らすために米軍はひとまずグアム・ハワイの第2列島線まで退却して、制空権を回復してから再び九州〜フィリピンの第1列島線奪回をはかるとされています。太平洋戦争時なら、それだけで何ヶ月もかかる戦略ですが、現在は一週間程度の攻防と想定しているようです。もちろん、その間に沖縄はミサイル攻撃で壊滅的状況になります。


こんな勝手な戦略がスムースに行くとは限りませんし、それが起きる確立は決して高いものではないでしょう。しかし、様々な可能性を想定して多様な戦略がシミュレーションされ、それに応じた準備がなされるのが軍事構想です。辺野古が当初の普天間飛行場移設から、新しい機能を持つ新基地建設に変わり、強襲揚陸艦が着岸できる軍港機能を加えたこともその一つです。さらに、自衛隊との共用を目指していますが、米軍の指揮下に入る自衛隊は戦争では最初の捨て石、基地の島沖縄全体が捨て石であり、それは海のむこうから戦争を制御するオフショア・コントロールという米軍の考えそのものです。


このような想定は、いくつもある可能性の中の一つでしょう。日本本土が戦場になるという想定も図上演習が行われていますが、その場合は米中全面戦争に発展する可能性がより大きくなりますので、双方がそれを望まないという前提で想定されていると考えられますし、逆に米軍は中国本土、特に太平洋岸の先進地域を攻撃しないという前提で戦争のシナリオと終結がはかられると言われています。いずれにしても米国は、戦場となる沖縄、日本のためではなく、自国の国益にそって戦略を立てることになります。


私たちは子どものころから、日本は資源が少なく貿易が重要だと教えられてきました。高度成長と人口増加の時代がとっくに終わっているにもかかわらず、その意識は抜けていません。「後進国」と言われた国々も、当然日本人と同じような暮らしをしたいと思い、自国の経済を高めようとします。それらの国からたくさんの資源を輸入し、大量の商品を売ろうとすれば、必ず軋轢を生じるでしょう。日本は過去も現在も貿易大国ではなく、貿易依存度は決して高くありません。国内の消費人口も労働人口もますます減少していくことはあきらかですので、経済構造を省資源・少量高品質高価値生産に切り替えて、本当に望まれるものだけを生産する方向に切り替えていくことです。それが健全な労働環境と健康的な生活環境を生み出し、利害が衝突しない対外関係につながり、最大の安全保障となるでしょう。


すっかり長話になりましたが、最後に沖縄のおかれている軍事的状況について、参院選にオール沖縄候補として出馬予定の伊波洋一さんの講演録画をご覧いただければと思います。全5本に分かれていますが、最初の主催者挨拶は省略し、2本目から下にリンクさせておきます。(一本の録画を見終わると自動的に次ぎにつながります)

第二部 https://www.youtube.com/watch?v=uutT-6Eua3o

第三部 https://www.youtube.com/watch?v=rguUI-mq_3k

第四部 https://www.youtube.com/watch?v=yRKtdurdbXE

第五部 https://www.youtube.com/watch?v=FxFTJBo698M  三上智恵監督との対談と質疑


今回書いた内容は、昨年の安保法制成立時までの状況で考えましたが、その後、トランプ候補の動きを見ていると米軍に対するネオコンの影響力に変化があるのではないか、中東でのサウジやイスラエルなどの親米国に大きな変化がおきそうなこと、TPPも「一帯一路」もその原動力となる資本が大きく動揺する可能性など、状況は日々変化しているように見えます。


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by karuizawa9 | 2016-05-04 18:29 | 会員投稿 | Comments(0)